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いろいろ書いてみます。某企業のシステム部のアラフィフのおじさんです。

応用情報技術者試験 問題㊱

Q:PMBOKガイド第6版によれば,プロジェクト・マネジャー,プログラム・マネジャー,ポートフォリオ・マネジャー,プロジェクトマネジメント・オフィス(PMO)は,それぞれ他と異なる役割を担っている。PMOの役割は

A:プロジェクトに関連するガバナンス・プロセスを標準化し,資源,方法論,ツール及び技法の共有を促進する。
[参 令和元年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問51]


Q:プロジェクトタイムマネジメント
A:納期通りにプロジェクトを完了させるために、下記のプロセスで実施する取り組みのこと。
【プロセス】
・アクティビティ定義 : 作業を洗い出して、定義する。
・アクティビティ順序設定 : 効率的な作業順序を決定する。
・アクティビティ資源見積り : 必要な資源(機器など)の種類と量を見積もる。
・アクティビティ所要期間見積り : 必要な期間を見積もる。
・スケジュール作成 : 各アクティビティの予定開始日と予定終了日のスケジュールを定める。
・スケジュールコントロール : 進捗状況を監視し、計画とのズレは、是正かスケジュールの変更を行う。


Q:ガントチャート
A:作業別に作業内容とその実施期間を棒状に図示したものであり,作業の予定や実績を示す場合に効果的である。
[参 平成28年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問74]


Q:プロジェクトの工程管理や進捗管理に使用されるガントチャートの特徴は。
A:各作業の開始時点と終了時点が一目で把握できる。
[参 平成23年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問50]


Q:アローダイヤグラムPERT図)
A:プロジェクトの日程や工程を管理するために、作業工程の順番と使用時間を結合点と矢印で示した図。
・最早開始日と最遅開始日はそれぞれの結合点でカッコ書きで表現する。
・実際に作業はせず、順序関係のみを表す作業を「ダミー作業」と呼び、点線で表示する。
【最早開始日】
・作業を最も早く開始できる日のこと。「早ければこの日からスタートできますよ」っていう日。
・開始を表す最初の結合点から順に作業日数を加算していくことで算出可能。
【最遅開始日】
・「遅くとも いついつまでに 作業を開始しなければなりません」っていう日。
・最後の結合点から作業日数を減算していくことで算出可能。

 

Q:クリティカルパス
A:アローダイアグラムにおいて、作業終了までに最も時間のかかる経路のこと。
【求め方】
1.始点から各結合点の最早開始日を算出(複数の作業があれば、大きい値をとる。)
2.終点から各結合点の最遅開始日を算出(複数の作業があれば、小さい値をとる。)
  最終日から「その作業が何日目に終わってたらいいか」を求めていく。
3.最早開始日と最遅開始日が同じ結合点を結び、クリティカルパスを求める。
  通らないところは余裕がある経路となる。

 

Q:マイルストーン
A:遅延が許されない工程やタイミングのこと。

 

Q:ファストトラッキング
A:通常は順番に行うアクティビティを並行して行うことによって,所要期間を短縮する。
[参 平成25年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問51]


Q:工期を短縮させるために,クリテイカルパス上の作業に"ファストトラッキング"技法を適用した対策は。
A:全体の設計が完了する前に,仕様が固まっているモジュールの開発を開始する。
[参 平成26年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問54]


Q:PMBOKガイド第5版によれば,プロジェクトのコスト見積り技法の説明のうち,パラメトリック見積りの説明は。
A:関連する過去のデータとその他の変数との統計的関係を用いて,プロジェクトにおける作業のコストを見積もる。
[参 平成30年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問52]


Q:システム開発の見積方法の一つであるファンクションポイント法の説明。
A:システムの機能を入出力データ数やファイル数などによって定量的に計測し,複雑さとアプリケーションの特性による調整を行って,システム規模を見積もる方法である。
[参 平成24年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問53]


Q:ソフトウェアの開発規模見積りに利用されるファンクションポイント法の説明。
A:外部仕様から,そのシステムがもつ入力,出力や内部論理ファイルなどの5項目に該当する要素の数を求め,複雑さを考慮した重みを掛けて求めた値を合計して規模を見積もる。
[参 平成25年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問52]


Q:COCOMO(Constructive Cost Model)
A:ソフトウェアの見積もり方法のひとつで、想定するソースコード行数にエンジニアの能力や難易度などの補正係数を掛けて、開発工数を見積もる手法のこと。
・事前に自社の生産性の把握が不可欠となる。


Q:システム開発における工数の見積りに関する記述は。
A:COCOMOの使用には,自社における生産性に関する,蓄積されたデータが必要である。
[参 平成28年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問54]

 

Q:開発工数の見積方法の一つである標準タスク法
A:WBS(Work Breakdown Structure)に基づいて,成果物単位や処理単位に工数を見積もり,ボトムアップ的に積み上げていく方法である。
[参 平成20年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問47]

 

Q:SPI と CPI
A:SPI (スケジュール効率指数) = EV / PV ← 1 以下が計画遅延となる
CPI (コスト効率指数) = EV / AC ← 1 以下がコスト超過となる


Q:EVMにおける生産性
A:EV(予定コスト)とAC(実コスト)が一致している状態を 「生産性が計画通り」 と判断する。
『EV-AC』 がマイナスなら、コスト超過であり、これは 「生産性が低い」 と判断する。


Q:EVM
A:プロジェクトのスケジュール遅延や、コスト超過を見える化する手法。
プロジェクト計画段階で、 WBS から算出した工数を コスト に換算し、これをもとに予定コストを設定する。実施段階では、達成工数をコストに換算して、当初予算と比較する。
【各項目の説明】
PV(Planned Value) : 計画されていた作業に対する予算のこと。
EV(Earned Value) : 進捗度合いをコスト換算したもので、完了した作業に割り当てられてた予算のこと。
AC(Actual Cost) : 完了した作業に対して実際に投入した総コスト(実コスト)。
SV(スケジュール差異) : 計画の遅延により、進捗遅れの作業量。ゼロが望ましい。EV - PV = SV (マイナスなら、その分だけ遅れが出ている。)
CV(コスト差異) : 完了した作業に対して実際に支払われたコスト。ゼロが望ましい。EV - AC = CV (マイナスなら、その分だけコスト増が出ている。)


Q:プロジェクト管理においてパフォーマンス測定に使用するEVMの管理対象
A:コスト,スケジュール
[参 平成29年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問52]


Q:プロジェクトリスクマネジメント
A:プロジェクトの悪影響となる事象の発生確率を低減するために、下記のプロセスで実施する取り組みのこと。
【プロセス】
・リスクマネジメント計画 : リスクへの取り組みを計画し、リスクマネジメント計画書にまとめる。
・リスク特定 : 各種リスクを洗い出し、リスク登録簿にまとめる。
・定性的リスク分析 : 各リスクの発生確率や影響を評価し、優先順位をつける。
定量的リスク分析 : 定性的リスク分析の結果をもとに、コストなどの影響度をさらに詳細に分析する。
・リスク対応計画 : 優先度に基づいて、各リスクへの対応策を検討する。
・リスクの監視・コントロール : 対応計画の進捗を監視し、新たに生じたリスクの分析・対策を行う。


Q:プロジェクト品質マネジメントの活動を品質計画,品質保証,品質管理に分類したとき,品質保証の活動として適切なものは
A:プロジェクトで定めた品質基準を確実に満たすための,計画的かつ体系的な活動を行う。
[参 平成22年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問53]


Q:アジャイル
A:短期間で開発工程を一通り行い、部分的に機能を完成させて、要件・仕様の確認し、修正を加えていく。これを繰り返して、段階的にシステムを構築する手法のこと。


Q:アジャイルソフトウェア開発などで導入されている"ペアプログラミング"。
A:品質の向上や知識の共有を図るために,2人のプログラマがペアとなり,その場で相談したりレビューしたりしながら,一つのプログラムの開発を行う。
[参 平成26年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問49]


Q:XP(エクストリームプログラミング
A:設計よりもプログラミングやテストを重視し、ユーザと開発者間のコミュニケーションに重点を置く手法のことで、下記のプラクティス(習慣や実践)がある。
YAGNI : 変化に対応しやすくするために、機能を絞り込む。
テスト駆動開発 : プログラム記述よりも前にテストケースを作成し、パスすることを目的にプログラミングを行う。
リファクタリング : 回帰テストを行い、外部から見た動作を変えずにプログラムを随時改良して完成度を上げる。
常に統合 : 単体テスト後は、すぐに結合テストへ進める。


Q:アジャイル開発で"イテレーション"を行う目的は。
A:ソフトウェアに存在する顧客の要求との不一致を解消したり,要求の変化に柔軟に対応したりする。
[参 平成29年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問49]


Q:アジャイル開発のプラクティスの一つである"ふりかえり(レトロスペクティブ)"を行う適切なタイミングは。
A:"イテレーション"の各回の最後
[参 平成30年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問48]


Q:組込みシステムの"クロス開発"の説明は。
A:ソフトウェアを実行する機器とはCPUのアーキテクチャが異なる機器で開発を行うこと
[参 平成30年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問47]

Q:ソフトウェア実装プロセス
A:共通フレームの開発プロセスのうち「ソフトウェア要件定義」から「ソフトウェア適格性確認テスト」に相当するもので、下記の6つのプロセスがある。
①要求事項分析プロセス : ソフトウェアの要求事項を確立する。
②方式設計プロセス : 要求事項を実装して、検証できるソフトウェアの設計を提供する。
③詳細設計プロセス : 要求事項及びソフトウェア方式を実装、検証して、詳細な設計を提供する。
④構築プロセス : ソフトウェア設計を反映したユニットを作る。
⑤結合プロセス : ユニットと構成部品を組み合わせたソフトウェアを作る。
⑥適格性確認テストプロセス : 結合したソフトウェアが要求事項を満たすかを確認する。


Q:オブジェクト指向プログラミングにおいて,同一クラス内に,メソッド名が同一であって,引数の型,個数又は並び順が異なる複数のメソッドを定義することを何と呼ぶか。
A:オーバーロード
[参 平成30年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問7]


Q:要件定義プロセス
A:利用者や関係者の要件を定義するプロセスで、企画プロセスで決められた大まかな機能を具体化していく。
・聞き取りなどにより明確化した要件から、前提条件や制約条件を整理して、業務要件、機能要件、非機能要件に分類する。
業務要件 : 業務手順、権限、責任などの新たに実現すべき要件を決める
機能要件 : システム化の範囲、システムの機能などを決める
非機能要件 : 性能や信頼性、セキュリティなどを決める
・応用情報では共通フレームに関連する何種類もの要件定義が出てくるので、枠組みを覚えておく。
 事業要件定義 > 業務要件定義 > システム要件定義 > ソフトウェア要件定義
 ※最も大きな枠組みが(外側)が事業要件定義で、その中に業務要件定義などが存在するイメージ。
・要件定義の順序は下記の通り。
 1.制約事項の確認、利害関係者の識別
 2.要件の識別(利害関係者の要件を引き出し、条件やシナリオを明確にする)
 3.要件の評価(要件から矛盾点やあいまいさをなくし、一貫性を持たせる)
 4.要件の合意と承認(実現不可能な要件などを利害関係者に説明し、承認を得る)


Q:共通フレーム2013によれば,要件定義プロセスで行うことは。
A:利害関係者の識別
[参 令和元年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問65]


Q:組込み機器のソフトウェア開発にプラットフォーム開発を適用する利点は。
A:ソフトウェアを複数の異なる機器に共通して利用することが可能になるので,ソフトウェア開発効率を向上できる
[参 平成29年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問46]